CB450K1 キャブレター

カワイモーターサイクル

2017年02月09日 20:14

 ブログをご覧いただき有難うございます。静岡県浜松市東区でオートバイの販売・修理・車検・カスタムをしている【カワイモーターサイクル】です。全ての作業は整備士の資格を持った代表がおこなっております。

 今回は1969年式CB450K1のキャブレターのオーバーホールについて紹介します。


右側のシリンダーが不発となり、プラグを点検したところ燃料で濡れていたこと。キャブレターから燃料がオーバーフローしてエンジン内部に侵入していたことから、お客様自身でキャブレターを分解して色々と調整してみたが直らなかったということで、修理の依頼をいただきました。



まずは不調の原因を探るため、左右シリンダーの火花の強さと圧縮圧力を点検しました。点検結果は両シリンダーとも基準値内で点検良好でした。このことから不調の原因は燃料系か点火タイミングに絞られました。


燃料コックのストレーナーを点検したところ腐食で穴が開いており、キャップにはゴミが溜まっていました。


キャブレターのフロートチャンバーにもゴミが侵入していました。燃料タンク内部を確認すると意外に綺麗で、コーティングが施されていました。


 これまでの点検結果から主な作業として燃料の入替え、燃料コックとキャブレターのオーバーホールをすることにしました。



燃料タンクとキャブレターを取り外したところです。



キャブレターを分解したところです。燃料の通路を重点的に洗浄し、損傷がないか点検します。



キャブレターの洗浄と点検が終わったところです。パッキンを新品に交換し、油面調整などをして組み立てていきます。


オーバーホールが完了したキャブレターです。


燃料コックを分解したところです。キャブレターと同様に燃料の通路を重点的に洗浄し、損傷がないか点検します。


燃料コックの洗浄と点検が終わったところです。パッキンとストレーナーを新品に交換して組み立てます。


燃料コックのオーバーホールが完了し、燃料タンクに取り付けたところです。



インシュレーターのガスケットが劣化していたので交換しました。劣化した状態ではエンジンが二次空気を吸ってしまい、エンジン不調になります。耐ガソリンの液体ガスケットを併用してしっかり取り付けます。


部品を元通りの取り付け、燃料タンクに新しい燃料を入れたところです。


購入してから一度も点火タイミングを調整ていなかったようなので、その調整もさせてもらいました。



コンタクトポイントの接点が荒れていたので修正しました。


接点の修正が終わったらポイントギャップを調整します。


点火タイミング調整の前にカムチェーンテンショナーの調整もしておきます。後からテンショナーの調整をすると、点火タイミングが狂ってしまいますので。



エンジンを始動させて大まかにキャブレターの調整したら、ジェネレーターカバーを取り外して点火タイミングを調整します。



ガスケットとOリングを新品に交換してジェネレーターカバーを取り付けます。



点火タイミングの調整が終わったらキャブレターのスロースクリューの微調整、アイドリング調整をします。


アクセルワイヤーを調整して左右のキャブレターを同調させます。そして最後にアクセルワイヤーの遊びを調整し、試運転をして不具合が無ければ修理は完了となります。


 今回の整備での部品代と作業代は下記のとおりです。
  部品代・・・10,650円(税抜き)
  作業代・・・25,000円(税抜き)

 当店では日ごろから明朗会計を心掛けております。まずは詳細な見積書を作成し、その内容を分かるように説明いたします。そして必ずお客様に納得していただいてから作業に取り掛かります。見積りは無料ですので気軽にご相談ください。

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