ブログをご覧いただき有難うございます。静岡県浜松市東区でオートバイの販売・修理・車検・カスタムをしている【カワイモーターサイクル】です。全ての作業は整備士の資格を持った代表がおこなっております。
今回は1969年式CB450K1の充電系の修理について紹介します。
ちょっと前にバッテリーを交換したのにあがってしまったと、お客様から修理の依頼をいただきました。最初に言っておきますが、スイッチをONのままにしていたわけではありません(^_^)
エンジン始動中のバッテリー電圧を測定すると、エンジンの回転数を上げてもあまり電圧が上昇せず、発電量が少ないようでした。
暗電流を測定しました。暗電流というのはメインスイッチがOFFの状態でも流れてしまう電流のことです。この数値が大きい場合、しばらくエンジンをかけないでいるとバッテリーがあがってしまいます。計測値は短期間でバッテリーがあがってしまう程の値ではありませんでした。
発電コイルの抵抗値を測定しました。抵抗値に問題はありませんでした。
端子に汚れや腐食があったので、カプラーを外したついでに接点復活スプレーで清掃しておきました。
以上の点検結果から整流器の不具合が原因で充電不良を起こし、バッテリーがあがってしまったと判断しました。整流器を新品に交換します。
車体から整流器を取り外します。
これが取り外した純正の整流器です。60年代の車輌の多くに採用されていたセレン整流器です。耐久性は高いようですが整流の効率は悪いようです。50年近く経過しているので壊れても不思議はありませんね。
こちらが交換する新品の整流器です。汎用品ではなく後期型の純正品を選択しました。後期型の整流器は現在のオートバイにも採用されているシリコン整流器です。
後期型とは整流器のカプラーの形状が異なるので変更しました。
整流器の交換が終わったところです。同一車種の後期型の部品なので収まりがいいです!
一度あがったバッテリーは性能が100%回復しないので交換が望ましいのですが、予算の関係で補水と充電をして再使用しました。
整流器を交換後、エンジン始動中のバッテリー電圧は充電に十分な値になりました。
今回の整備での部品代と作業代は下記のとおりです。
部品代・・・12,000円(税抜き)
作業代・・・ 8,000円(税抜き)
当店では日ごろから明朗会計を心掛けております。まずは詳細な見積書を作成し、その内容を分かるように説明いたします。そして必ずお客様に納得していただいてから作業に取り掛かります。見積りは無料ですので気軽にご相談ください。
走行が困難または不能で当店までオートバイを持ち込むことができない場合、トラックで引き取りに伺うことも可能ですので気軽にご相談ください。
カワイモーターサイクル
〒435-0004
静岡県浜松市東区中野町898-3
[TEL/FAX] 053-582-8874
[携帯電話] 090-8543-5801(カワイ)
[営業時間] 10:00~19:00
[定休日] 不定休